こんにちは。テツヤマモトです。

ライブやセッションで、色んなドラマーとお話をさせて頂いたり生徒の話を聞いているといろいろな発見があります。
そして上達の速い人にはやはり共通していることがあります。
今日はそんな上達の速い人の共通点を踏まえた上で、フレーズや曲を覚えるコツをお伝えします。
ドラムの上達が早い人の共通点は焦らないこと
上達が早い人の共通点はただひとつ
「焦っていない」
ということです。
例えば、何かの曲を聴いたときにたまたま出てきたフレーズがカッコいいとします。
すると、多くのドラマーはそれを早く自分のモノにしたいのでそのフレーズがどういうものかもわからずにたたこうとしてしまいます。
しかし、上達の速い人というのはまずはじっくりと聴くんですね。
フレーズがどのようにたたいているかを理解した上で練習します。
フレーズが早すぎてわからない場合はアプリを使ってテンポを落とし、理解できるまで聴きます。
アプリについては以前にこの耳コピ用のアプリを紹介しました。

聴いたものが理解出来たら、忘れないように譜面を書きます。これで全体像を把握するんですね。

ここからが肝心なのですが、フレーズがどういったものかをわかったからと言ってすぐにそのままのテンポで練習はしません。
自分がしっかりとこのフレーズをたたいていると認識できるくらいにテンポを落として練習します。
つまり、その人はいきなりやろうと焦らずに
まず自分が何をどう叩けばいいのか全体像を把握することから始める
のです。
難しいフレーズは遅いテンポで体に覚えこませる
自分の練習の仕方も大体こんな感じです。
違いは譜面に起こすかそうでないかぐらいです。
1小節ぐらいのフレーズなら、譜面に書かずにひたすら体で覚えこませます。
もちろん曲やドラムソロなど長いものであれば譜面に書いてから練習します。
特に自分の場合は何かしら形に残さないと忘れるんですよね(苦笑)。
ただし、自分はどんなフレーズであろうと絶対に原曲のテンポでやらないようにしています。
最低でも半分くらいのテンポに落として、全くやったことのないフレーズであればテンポを40に設定して練習します。
それくらい遅いテンポに設定して、しっかりと体に刻み込むんですね。
一見、遠回りしているようですがこれが一番最短の練習方法です。
最近やったこのフレーズも32分のところはこれくらいに遅くやらないと通常のテンポでやった場合キレが悪くなります。

フレーズを覚えるコツは動きをコピーする
ドラマーによってはセッティングも違うのでその場合は自分のセッティングに合わせてフレーズを変えます。
自分は3点セットなので、タムは一個だけですが「ここのタムはロータムだ」と明らかにわかった場合は別のタムに置き換えます。
練習のイメージとしては
フレーズそのものを覚えるのではなく、フレーズを叩く為の動きそのものを覚える
です。
例えば
このタムを叩く為のスティックの高さはこれくらいで、シンバルに移動するときの軌道はこんな感じで
と、考えながらやります。
そして大体動きを覚えてから徐々にテンポを上げます。
一度に上げるテンポは2とか3くらいです。いきなり5とかだと大変なので、自分はこのくらいの間隔で上げてます。
その時も遅いテンポで作り上げた動きをなるべく崩さないでたたきます。
急がば回れ
これはまさに「急がば回れ」ということわざ通りです。
カッコいいフレーズを聴くとすぐに真似したくなる気持ちはすごくよくわかります!
ですが、そのフレーズをどうやってたたいているのかわからないのにいきなりたたくのは絶対に無理です。
最悪の場合、ケガします。
昔、自分はSIAM SHADEのコピーバンドをやっていた時に早く曲を覚えたい一心で練習していたら肩をケガしてしまい2~3日練習できなくなったことがありました。
もし、その時に焦らずに練習していたら、少なくともケガは回避できたと、思います。
最悪、そのケガでドラムを諦めるところでした。
そのケガをきっかけに、フレーズを覚えるときは必ず譜面で把握し、テンポを落として練習します。
上達したい気持ちはわかりますし、ライバルのドラマーがどんどん上手くなると焦るのは人間として当然だと思います。
ですが、もしあなたがそんな気持ちになっていたら、自分は
「焦るな。ゆっくりやればいい!」
と、アドバイスします。
その方が、上達が早いからというのを自分は知っているからです。
また練習時間がいっぱいあったとしてもこの通りに練習してないドラマーは全体的にクオリティが悪いです。
1日5分だっていいので正しい練習内容を考えることも大事です。

ぜひ、試してみてください。
本日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
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