こんにちは。テツヤマモトです。

ドラマーには2つのタイプがいるかと思います。
一つは基本的には手数を抑えたシンプルな演奏でグルーヴを作ることに徹するグルーヴ派。
もう一つは様々なテクニックを駆使して、ドラム自体の可能性を表現するテクニック派。
大体はこの2種類になるかと思います。
しかし、自分は個人的にはこの分け方があまり好きではありません。
今日はその分け方がどうしてあまり好きじゃないかについて書きます。
8ビートを安定して叩くということも立派な技術
たまに聞く話なんですが、
「俺はテクニック派じゃなくてグルーヴ派だから」
「難しいことよりもシンプルな方が好き」
「ノリが命」
と言うドラマーがいます。
それは確かに大事なことです。
ドラマーの役割はそもそもが安定したリズムやノリのいいグルーヴを提供することですから。
しかし、そもそもその安定したリズムやグルーヴを提供すること自体もテクニックだと言うことがわかってない人もいます。
そもそも8ビートひとつたたくだけでも、ドラムを経験したことが無い人から見たら大変な技術です。
初めてドラムをたたく人であれば、
「右足はああで、左足はこうで」
と、あたふたする姿が目に見えます(笑)。
ましてや、その8ビートをしっかりとメトロノームに合わせてたたくことは本来であればもっと大変なことです。
今、「普通に出来るよ?簡単じゃん?」って思った方はこれが出来ますか?

クリック通りにたたけるからグルーヴがいいわけではない
さらに勘違いしてほしくないのは、グルーヴがいいと言われるドラマーは「そもそもクリック通りにたたいてるのではない」ということです。
クリックにあわせてたたけるのはあくまでも前提だと個人的には思っています。
クリックに合わせて叩けるドラマーは少なくとも何かに合わせて叩けるんだって証明にしかならないです。
本当にグルーヴがいいというドラマーはクリックの位置以上にバンド内はもちろん聴衆にも刺さる位置に音を鳴らすことが出来るからグルーヴがいいと、自分は考えています。
そして、その位置に常にたたくことができること自体がすごい技術なんですよね。
グルーヴを極めるのはフィジカルなことを極めるより難しい
もっとも、それを技術ととらえるのはやや乱暴かなとは思いますが、少なくともそれを続けること自体はかなり労力のいることだと思っています。
「グルーヴを極める」ということは6連譜や32分音譜を常に散りばめられたり、テンポ200以上でツーバスが踏みきれるという誰が見てもわかる「フィジカルな面を極めること」よりももっと難しいものです。
それはドラム以外の目に見えない感情だったり聴衆のツボを理解することだったりとドラム以外の技術が必要になってきます。
もし、あなたが例えば、
「ダブルストロークとかそういう技術的なことは全然出来ないから俺はグルーヴを極めるよ!」
って言ってるのであれば、それはちょっと危険です。
それ以前にやらなきゃいけないことをまずは練習しましょう!
例えばグルーヴを極める前にダブルストロークが出来ないのであれば、まずはダブルストロークが出来るようになった方が後々のドラマーライフが安定します。
まずは最低限の技術を身につけましょう。
本日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
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