こんにちは。テツヤマモトです。

前回は変拍子という中級者向けの話をしました。

今日はそれと似て非なるもので「ポリリズム」というちょっとマニアックな話をします。
これがわかると、あなたのドラミングの幅がかなり広がります。
そんなポリリズムですが今回はさわりの部分として2拍3連と4拍3連を紹介します。
そもそも、ポリリズムとは?
ところでポリリズムって何か?あなたは正確に答えられますか?
Perfume?違います(笑)。
ポリリズムの「ポリ」とは?
ポリリズムを英語で書くと、polyrhythmと書きます。
rhythmはもちろん「リズム」という意味ですが、polyとは何でしょうか?
辞書を引くと、「多くの~」とか「複数の~」という意味があります。
このことからポリリズムとは「複数のリズム」という意味になります。
複数のリズムと言うと意味がわかりませんよね?
なので、これを結論から言うと、
1つのリズムの中にもう一つリズムが存在している
ということです。
ポリリズムの例
例えば16分音符の中に3つ置きにアクセントを入れると16分がベースにはなってるけど3連符のリズムも入っているということになります。
この場合の3連符のリズムは元の3連符よりもテンポが速く聴こえるため、突然拍子が変わったり元のテンポが変わったかのような錯覚を与えることができます。
逆に3連符の中に4つ置きにアクセントを置いた場合、元のテンポよりも遅い16分音符が存在することになります。
このポリリズムを用いたフレーズは使い所を間違いなければ、楽曲の中でかなりのインパクトを与えることができます。
しかし、このポリリズムを正確に演奏するためにはベースになっているリズムを完全に理解している必要があります。
しっかりと練習しないと、自分が術中にはまって抜け出せなくなります。この状態になると相当カッコ悪いです(笑)
以前に紹介したイエスとキング・クリムゾンはこのポリリズムを積極的に取り入れているバンドの代表ですね。


ポリリズムの練習として、2拍3連と4拍3連を叩いてみる
そんなポリリズムの代表として挙げられるのが、2拍3連と4拍3連です。
2拍3連とは大きく2拍で見たときに3連に聴こえるもので、4拍3連はそれを4拍で見るというだけです。
こう聴くと全然わけわからないと思うので、まずは譜面をどうぞ。
上が譜面上での表記となります。2拍分で3連表記してるのが2拍3連。1小節分で3連になってるのが4拍3連になります。
それでも何かわかりづらいですよね(笑)
で、タネ明かしとして下の表記を見てください。3連符が1つずつ休符になってるかと思います。
実はこれが2拍3連の叩き方になりまして、3連符を普通に右左とシングルストロークで叩いたら左手は一切叩かないということがわかります。
同様に4拍3連は2拍3連からさらに1つずつ音符を抜いたものになります。さっきの状態で叩いたら右手は叩いたり休符にしたりと交互になります。
また4拍3連はもう一つ見方がありまして、それは3連符の1つ目、2つ目、3つ目と音符がズレていくと捉えることもできます。
どちらでとらえても結構です。やりやすい方でやってみてください。
動画を一応載せておきます。テンポは80です。
最初は3連符を普通に4小節叩き、あとは2拍3連、4拍3連と4小節ごとにシフトしていきます。
動画にも説明を書きましたが、切り替えのタイミングのところで元の3連符のリズムを崩さないようにするのが肝心です。
まずはゆっくりのテンポで結構ですので、しっかりと3連のリズムを把握した上で一つずつやっていきましょう。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
本日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
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