こんにちは。テツヤマモトです。

以前紹介した4つの基本ストロークの中で、最も難しいのがアップストロークです。

アップストロークができるようになると
- ゴーストノート直後のアクセントを叩くパターン
- アップストロークの動きを要求するルーディメンツ(フラムパラディドルディドル等)
が、たたけるようになります。
しかし、初心者ドラマーでよく聞く声が、
「テンポが速くなるとスティックをあげるのが、間に合わないよ…」
「アップストロークを練習しすぎて、前腕を痛めてしばらく練習できなかったよ…」
という声です。
たしかに、アップストロークはテンポが速くなるとちょっと大変ですよね。
ましてや、力を入れてスティックをひき上げようとすると前腕を痛める可能性もあります。
そこで今日は、自分なりのアップストロークのコツを書いていきます。
今回紹介する動きができれば、少なくとも前腕を痛めたりですとか、テンポがこれ以上速くならないということはないでしょう。
アップストロークの定義
以前の記事でも書きましたが、アップストロークについてもう一度定義します。
アップストロークとは、
タップストロークをたたいた後に、ハイポジションへとスティックを引き上げること
です。
この「ローポジションからハイポジションへ」っていうのが難しいんですよね。
もちろん、遅いテンポならこの方法でも充分たたけます。
むしろ、初心者のうちはハイポジションとローポジションをしっかりと自分の中で区別できるようにこの叩き方で練習すべきです。
しかし、もしあなたがデヴィッド・ガリバルディのような高度なファンクパターンを叩きたいのであれば、従来の動きでは難しいでしょう。
アップストロークを速くたたくには、別の動きをマスターする必要があります。
アップストロークを速く叩くためには2つの常識を捨てる
ではどうすれば、アップストロークを速く叩けるようになるのでしょうか。
このアップストロークを速く叩くためには、以下の二つの常識を捨てる必要があります。
「タップストロークを叩く」
「スティックを高く上げてアクセントを叩く」
という常識です。
スティックを高く上げてアクセントを叩くという常識を捨てる
まずは「スティックを高く上げてアクセントを叩く」という常識からです。
アップストロークはタップストロークをたたいた後にハイポジションへとスティックを高くあげるというストロークです。
ですが、実はこの時点でもうダメです(笑)。
どの部分がダメかというと、
スティックを高く上げる
という部分です。
「スティックを高く上げなければアクセント叩けないじゃん!」
もちろんそうです。間違っていません。
スティックを高く上げなければ、アクセントは叩けません。
が、ここで注目してほしいのがスティックを上げる方向です。
高く上げるということはスティックを縦方向に上げるということですよね?
違うんです。
答えを言っちゃうと、
「スティックを横に振る」
のです。
つまり、アクセントの音量を縦の高さでかせぐのではなく、横の距離でかせぎます。
スティックを縦に上げるのではなく横に振るために、肘を開く
ではスティックを横に振るためにはどうすればいいのでしょうか?
まずはスティックをいつも通り持って、何も考えず肘を開いてみましょう。
肘を横に開いたら、少し早めに肘を閉じるようにします。
するとスティックの軌道は縦ではなく、横方向にいくようになります。
厳密に言えば、真横ではないですがそのまま打面に振り下ろすと、斜めにスティックが落ちるようになります。
この動きだと高さはキープしつつも横方向に距離をかせいでいるので、アクセントをたたくのに十分な音量ができます。
この感覚を例えて言うなら、ムチを振る感覚です。
この動きが理解できるようになると、小さい動きながらもアクセントがたたけるようになります。
タップストロークを叩くという常識を捨てる
「ムチを振る」という感覚が分かるようになると、「タップストロークを叩くという常識を捨てる」という意味も理解できると思います。
力を抜いて、肘を開くと手首は自然と下に行きます。
というよりも手首が下にいかないと、どっか力が入ってる証拠です。
で、手首が自然にダランと下がるということは、当然スティックも下がっているということです。
もし、この動きがローポジションで行われた場合どうなるでしょう?
当然、スティックの先端はドラムにあたりますよね?
つまり、無意識でタップストロークがたたけるようになります。
もはや、「タップストロークが自然と出ちゃった」という感覚になります。
まとめ
今日はアップストロークのコツについて書きました。
早く叩くためには、タップストロークを叩く、スティックを高く振り上げる。
この二つの常識を捨てる必要があります。
そのためには、肘を開くことによってスティックを横に振るようにする。
これが肝心ということでした。
ぜひ一度試してみてくださいね。
本日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
コメント