
こんにちは。テツヤマモトです。
ドラムがある程度上達してくると、色んな曲に挑戦してみたい!と思うようになります。
やはりカッコいい曲を聴くと、自分もやってみたいと思いますよね。
特に自分の実力以上の曲ができたときの達成感は何者にも代えがたいですね。
しかし、そのためには一体どうやってプレイしているのかを知る必要があります。
そして、そのためにはその曲のリズムパターンやフィルインがどうなっているのかを明らかにする必要があります。
今回、それを明らかにするための手段として採譜について書きます。
これから採譜に挑戦しようと思う方や普段耳コピだけという方もぜひ一度読んでみて下さい。
そもそも採譜とは?
さて、採譜とは一体何のためにするのでしょうか?
普段、自分達が聴いている曲には素晴らしいリズムパターンやフィルインなどが数多くあります。
このリズムパターンやフィルインを譜面という目で見える形に残す作業のことを採譜といいます。
耳コピと採譜はよく似た意味で用いられますが、違いはそれを譜面に残しているかどうかです。
譜面に残しておくと、もしその曲をまたやる機会があったら、すぐにその時のプレイを思い出すのが楽になります。
採譜ができるようになったら起こるメリット

さて、そんな耳コピで済ませられることをわざわざ譜面に残すメリットがあるのでしょうか?
これが結構あるんですよね。
譜面が読めるようになる
一番のメリットはこれです。
譜面が読めなければ、セッションやリハで色々と苦労します。
ですが、実際に自分で譜面を書くようになるとこれが自然と覚えるようになります。
自信が目に見える形に残る
採譜って最初はとにかく面倒だしなかなかできないんですよね。
ですが、苦労して採譜した譜面がどんどんたまっていくと大きな自信になります。
基本的にどんなフレーズでも譜面に残せればプレイすることができます。
譜面は芸人さんで言うところの「ネタ帳」になるわけですね。
採譜に必要なもの

では実際に採譜に必要なものをまとめてみます。
曲の音源
当たり前ですが、採譜したい曲の音源がないと話になりません(笑)
自分の実力よりもレベルが高い曲はの挫折しやすいので、まずは簡単な曲から始めましょう。
自分は下の記事で紹介している曲から採譜してきました。

ヘッドホン
採譜する場合にはイヤホンよりはヘッドホンの方がおすすめです。
ヘッドホンの方が基本的に低音が聴こえやすいというのと耳への負担が少ないからです。
なので、できればヘッドホンで採譜するのがオススメです。
イヤホンで採譜する場合、音量が大きいと音漏れしやすいし耳も痛めるので控えめにしましょう。
五線紙
五線紙は好きなサイズでいいですが、個人的にはA4サイズの12段式がおすすめです。
プリンターがあれば、下のサイトからフォーマットをダウンロードできるのでどうぞ。
筆記用具
そして意外と筆記用具も重要です。
なれてない筆記用具だと書くのが疲れちゃうんですよね。
自分の場合、普段から使ってるペンで採譜します。
リズムパターンの採譜のやり方
では、いよいよ採譜してみましょう。
今回は簡単なリズムパターンからやってみます。

こんな感じのシェイクパターンを採譜してみましょう。
ドラムの採譜のコツ
ここで採譜のコツをお伝えします。
それは、
いきなり全てのパターンを採譜しようとしない
これだけです。
はじめて採譜しようとする人は、とにかく全部を聴こうとします。そしてわけがわからなくなって挫折します(笑)。
なので、まずはハッキリと聴こえるパーツから採譜します。
そこで個人的にオススメなのが、以下の順番です。
- バスドラム
- スネア
- ハイハット
- タム
- その他
それぞれ解説していきます。
バスドラムのパターンを採譜する
まず最初はバスドラムのパターンから埋めていきます。
やはり一番の低音部分なので、ここが個人的には一番聴きやすいですね。
もちろんスネアからでもいいのですが、ゴーストノートが入っているとわかりにくいのでバスドラムの方がやりやすいでしょう。
スネアのアクセントを採譜する
次にスネアです。
スネアの場合はアクセントから採譜します。最初はバックビートが埋まりやすいと思います。
今回の場合、ゴーストノートが入っていますがこれは後回しにします。
ここまでを埋めるとこうなります。

どんな曲でもスネアとバスドラムがリズムの軸になります。
なので、この2つを最初に埋めておくと、あとが楽になるのでまずはここまで頑張ってみましょう。
ハイハットを採譜する
バスドラムとスネアが採譜できたら、あとは細かいところを埋めていきます。
まずはハイハットです。
今回は普通の8ビートなので、ハイハットは8分でそのまま埋めます。
慣れてきたらアクセントも採譜できるようになりましょう。
アクセントも採譜できるようになると、そのドラマーの演奏のクセやニュアンスが理解できるのでより再現度の高い譜面ができます。

ゴーストノートを採譜する
最後にゴーストノートを採譜します。
これはドラマーによってはクセがあるのですが、他のパーツと重なることはほぼないのでパーツ間のスキマを埋めていく感じになります。
あとは実際に採譜したパターンを練習し叩けるようになったら録音して聴いてみます。
聴いてみた結果、ニュアンス等が違っていればその都度修正していきます。
フィルインの採譜のやり方
次はフィルインを採譜する場合です。
フィルインの場合、目立って聴こえるパーツがスネアやバスドラムとは限らないので注意が必要です。
ですが大まかな流れは変わらないので、じっくりやっていきましょう。
例として、こんなフィルインがあったとします。

リズムの軸を採譜する
フィルインの場合もリズムの軸をある程度把握するのが重要です。
まずは実際にフィルインがどう聴こえたのかを歌ってみましょう。
今回の場合、
「タントン、タカトン、タァーンタ、タンドン」
と、なります。
慣れている人ならこのように聴こえますが、最初のうちは全然わからないと思います。
なので、はじめは下のように8分音符の位置に音があるかどうかだけ埋めてみます。

ここからさらに細かく聴いていくと、2拍目が16分音符で埋まっていたり3拍目の8分音符が少し遅く聴こえるかと思います。
なので、細かい軸もこの段階で埋めていきます。

ここまでできたら、実際にパーツを埋めていきましょう。
パーツを埋めていく
リズムの軸を埋めることができたので、次はハッキリ聴こえるパーツを埋めていきます。
今回の場合、スネアが一番目立って聴こえるのでスネアから埋めていきます。

こんな感じになりますね。
そうしたらタムを埋めていきます。
タムを埋める場合、悩むのがタムをたたいているのか?フロアタムをたたいているのか?がわからないことです。
本当はそれもわかるといいのですが、最初の内は自分がやりやすいと思ったほうでいいでしょう。
ただし、自分がドラムセットに座っていると仮定して右側から目立って聴こえるなと思ったら大抵はフロアタムの場合が多いです。

今回は1,2拍目はハイタム。4拍目をフロアタムとしました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
採譜は最初はなかなか大変だと思いますが慣れてきたらすぐにできるようになります。
最初は完璧にやろうとせず、ざっくりでもいいのでやっていきましょう。
本日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
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