
こんにちは。テツヤマモトです。
ドラムの基礎練習にはいろんなものがあります。
今日はその代表と言ってもいい「アクセント移動の練習」を紹介します。
リズムキープ力をつけたい!フィルインを華やかにしたい!
というお悩みがあるドラマーはぜひ一度読んでみてくださいね。
なぜアクセント移動を練習するのか?

そもそも、なぜアクセント移動の練習をするのでしょうか?
アクセント移動を練習すると、以下の3つのメリットがあります。
- 音符の位置を正確に把握できるようになる
- 強弱を出せるようになる
- フレーズの幅が広がる
それぞれ解説していきます。
音符の位置を正確に把握できるようになる
1つ目は音符の位置が正確に把握できるようになります。
例えば、16分音符は1拍の中に4つの音がありますし、3連符には3つの音があります。
これらの音はランダムに入っているわけではなく、1拍の中である程度等間隔に音が入っていますがあります。
この音の位置(またはタイミング)を正確に把握することによって、リズムキープ力の向上につながります。
強弱が使い分けられるようになる
2つ目は強弱を使い分けられるようになります。
曲によっては大きな音よりも小さい音の方が有効な場合もあります。
ハッキリ言って、メンバーも観客も大音量でずっと聴いてるのは疲れます。
なので、小さい音もしっかり出せるようになるとドラマーとして幅が広がるようになるでしょう。
具体的には、スネアのアクセントをリムショットで叩くのか否かだけでも変わってきます。
フレーズの幅が広がる
3つ目はフレーズのバリエーションが格段に増えます。
アクセント移動の練習は1つ目、2つ目と順番にたたくだけに終始しがちです。
しかし、アクセントをランダムにしたり、タムやシンバルに振り分けることによって色んなフレーズを叩けるようになります。
アクセント移動のバリエーションをいくつか持っておけば、ドラムソロにも困ることはないでしょう。
アクセント移動を練習する前に意識すべきこと

さて、アクセント移動の練習がいかに重要なのかわかっていただいたかと思います。
アクセント移動の練習をする前に意識すべきポイントをまとめておきましょう。
4つのストロークを意識する
実際に練習をする前に、ドラムにおける4つのストロークを整理しておくといいでしょう。
- フルストローク
- ダウンストローク
- アップストローク
- タップストローク
この4つのストロークはどれも重要です。
アクセント移動ができないドラマーはこのストロークの区別があいまいです。
この4種類のストロークはこちらの記事で詳しく説明しています。
アクセント移動のコツはノーアクセント
アクセント移動を練習しはじめたばかりだとどうしてもアクセントの方ばかり意識がいきます。
しかし、実際は逆でアクセント移動は
ノーアクセントの音符を意識する
のがコツです。
先程の4つのストロークで言えば、タップストロークとアップストロークの2つのストロークを意識します。
ここに意識をおくことができればアクセントの音量が多少低くても、アクセントとノーアクセントがハッキリと区別されますので、メリハリがつきます。
実際にやってみよう
では実際に16分音符でアクセント移動の練習をしてみましょう。
譜面はこちらになります。

スネアだけでやってみる
まずはスネア上だけでやってみましょう。
バスドラムで4分をキープしながらやっています。
慣れてきたら動画のように左足のハイハットを2拍4拍で踏んでもいいでしょう。
意外と難しいのが16分の2つ目です。慣れてないといつの間にかクリックと一緒にたたいていることが多いです。
しっかりとクリックの音が鳴ってからたたくように意識してみましょう。
同様に16分の4つ目もクリックに引っ張られやすいです。
慣れてきたらアクセントと一緒にバスドラムも踏んでみます。
その際は左足のハイハットは4分音符をキープしながらやってみてください。
アクセントをタムにもってくる
次はアクセントをタムにもっていきます。
最初はハイタムだけでやってみて、できるようになったら左手をハイタム右手をフロアタムに展開してみましょう。
自分は3点セットですが、4点セットの方は右手をロータムにもってきてやってみるのもいい練習になります。
テンポが早くなってくるとアクセントをたたく際にリムをたたいたりとか引っ掛けたりすることがあります。
その際はセッティングについても意識しておくといいでしょう。
セッティングに関してはこの記事で基礎からみっちり書いています。

アクセントをシンバルにもってくる
タムにも慣れてきたら今度はアクセントをシンバル類にもっていきます。
左手でシンバルをたたくのに慣れてない人は特に練習しておくといいと思います。
フュージョン系の音楽でよく聴く16分音符のキメフレーズも派手に展開できるのでマスターしましょう。
動画ではクラッシュシンバルをたたいているので当然バスドラムもセットでたたきます。
人によってはチャイナ等のエフェクト系をおいていると思いますが、その際はそれも加えて練習することによって最適なセッティングが見えてくるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アクセント移動ひとつとっても見る視点によって意外とできてないことが多いかと思います。
そしてこういった基礎練習はどうしても機械的なものになりがちなので、一通りできるようになったらまずは実際に応用してみるのが一番重要です。
順番通りにやるだけだといろんな展開があったときに応用がきかないので、こういった教則本で色んなバリエーションを練習しておくのもいいでしょう。
また今回は16分音符を例にしましたが、これは3連符でも例外ではありません。
ぜひやってみてください。
本日も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました!
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